北海道や東北は13日、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」に伴い巨大地震への「特別な備え」が求められる中、週末を迎えた。観光地は閑散とし、住民からは生活への不安の声が漏れた。 8日に震度6強を観測した青森県八戸市。JR八戸線は全区間が運休し、八戸駅の観光案内所によると、例年と比べ人出は大幅に減っているという。鉄塔の一部に損傷が見つかった「NTT青森八戸ビル」がある市中心部も人通りはまばら。市内に住む久保中秀文さん（78）は「後発地震のことがずっと頭にある」と話す。

自らの命を自ら守るように呼びかけられた「北海道・三陸沖後発地震注意情報」のさなかに発表された津波注意報。警戒していた沿岸自治体の職員は対応に追われ、避難した住民たちは不安な表情を浮かべた。【松本信太郎、平山公崇、三沢邦彦、後藤佳怜、百武信幸、三浦研吾、奥田伸一】

【読売新聞】「北海道・三陸沖後発地震注意情報」で警戒が続く県沿岸部で１２日、再び津波注意報が発表された。震源は青森県東方沖で、盛岡や二戸市などで最大震度４を観測し、大船渡、釜石、宮古、久慈市で若干の海面変動が起きた。けが人は確認され