注目すべきは、民主党と社会党の接着剤だった国民協同党の存在です。後の首相、三木武夫氏が率いる同党は、資本主義でも社会主義でもない、第三の道としての「協同組合主義」を掲げていました。政務調査会長の船田享二氏(後に衆院議長を務めた船田中氏の弟)は、敗戦ま ...
筆者は、高校生時代にマルクス主義に魅了された。しかし、それは日本共産党系の正統派マルクス主義でもなければ、新左翼過激派のトロツキズムなどの世界革命や暴力革命を慫慂(しょうよう)する思想でもなかった。筆者が魅力を覚えたのは、戦前から ...
現代社会において、「緊縮」と聞くと、多くの人は「財政再建のための仕方ない政策」と考えるだろう。しかし、本当にそうなのだろうか。クララ・E・マッテイ『緊縮資本主義:経済学者はいかにして緊縮財政を発明し、ファシズムへの道を開いたのか』で ...
資本主義の象徴とも言えるニューヨークの市政を社会主義者が率いることになった。ゾーラン・マムダニ氏は「アメリカ民主的社会主義者」(DSA)という民主党左派のメンバーである。「民主社会主義者」を自称する34歳の元ラッパーが、アメリカ最大都市の市長選を制し ...
日本共産党の志位和夫議長と、マルクス研究者の斎藤幸平東京大学准教授がインターネットメディア「ReHacQ」(リハック)で行った対談「マルクス『資本論』の真実」(前半部分は10月24日、後半部分は30日に配信)から要点を連載で紹介し ...
米国の「民主社会主義」は、かつてのソ連のような一党独裁や共産主義とは明確に異なります。「民主主義を維持しながら、行き過ぎた資本主義の格差を是正する」という思想であり、北欧諸国の高福祉社会をモデルとしています。市場経済を否定せず、富の再分配や社会保障の ...
米マサチューセッツ大学名誉教授で学術産業研究ネットワークの責任者である経済学者、ウィリアム・ラゾニックは、「現在の株式市場は『価値創造』でなく『価値搾取』を助長している」と指摘。米国の大企業などが、利益をイノベーションや生産性向上への再投資に回さず、 ...
1994年に私がジョージ・L・モッセの『大衆の国民化』という本を翻訳したとき、一番衝撃的だったのはタイトルの誤読かもしれない。なんと版元でも「大衆の国民化」ではなく「国民の大衆化」としばらく呼ばれており、企画段階では「国民が大衆化する ...
1974年から昨年までの、閉鎖的権威主義体制、選挙民主主義体制、自由民主主義体制、選挙権威主義体制の国の分布図。赤系は権威主義あるいは権威主義化した国、青系は民主主義あるいは制限された民主主義の国を示している=V-dem研究所提供 「歴史におい ...
株式会社東洋経済新報社より、2025年5月21日(水)に刊行しました書籍『スティグリッツ 資本主義と自由』の3刷が決定したことをお知らせいたします。「読売新聞」書評欄「本よみうり堂」6月29日(日)、「日本経済新聞」書評欄「この一冊」7月26日(土)など ...
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