8世紀末から9世紀初頭、中国から日本に密教がもたらされた。それ以降、天台宗と真言宗の二大密教が貴族社会の権力構造の下で対立しながら併存していくことになる。第4回は、日本の密教について解説する。 仏教全体を統合する思想体系の欠如 8世紀中頃 ...
貞観 16 年(874)に弘法大師空海の孫弟子である「理源大師聖宝」により開かれた世界遺産「真言宗醍醐派総本山醍醐寺」。 標高450メートルの醍醐山全体を寺域とし、京都の地元でも大切にされている大寺院です。 山上の「上醍醐」と山裾の「下醍醐」の2つ ...
文芸評論家の安藤礼二氏は、構想に20年、執筆に5年の年月をかけ、真言宗の開祖である空海について1冊の本をまとめた。現代でもその名が語り継がれる空海とはどのような人物で、日本に何を残したのか。『空海』(講談社)を上梓した安藤礼二氏に聞いた。
【読売新聞】永観堂禅林寺(左京区)で、特別寺宝展が開かれている。同寺は鎌倉期、真言宗から浄土宗に改宗したと伝わるが、寺にはその後の室町期作とみられる密教美術が多く残る。この時代差は何か――。長年、寺で疑問視されてきた〈謎〉に迫り、「 ...
弘法大師・空海が唐からの帰国後に真言密教の最初の本拠地にした京都・神護寺(じんごじ)。同寺には数々の寺宝があることで知られる。その貴重な文化財を紹介する創建1200年記念特別展「神護寺」が東京国立博物館で開かれている(会期は2024年9月8日 ...
平安時代以降、日本で「ブッダのまことの教え」として流布したのは、天台宗と真言宗という2種類の密教だった。第5回は、さまざまな状況に対する適応能力の高さから勢力を伸ばし、その後の日本仏教の基盤となった天台宗について解説する。 変化する ...
平安時代初期の816年に弘法大師空海によって開かれた高野山。空海の意志を継いで高野山と真言宗の信仰の発展に尽くした弟子たちに焦点を当てた企画展が、和歌山県高野町の高野山霊宝館で開かれている。 空海の十大弟子とは本来、直弟子である実恵 ...
第59回全真言宗青年教師布教研修会(真言宗布教連盟主催)が13日、奈良市西大寺芝町1丁目の西大寺で始まった。同宗の主要16派、総大本山18カ寺から32人が研修生として参加。同寺と東大寺(奈良市雑司町)を会場に15日までの3日間、布教の実演をして講評を受け ...
天台宗と真言宗両宗派の僧侶が30日、宇佐市の宇佐神宮に合同で参拝し、「世界平安の祈り」をささげる。開祖の最澄と空海は遣唐使で唐へ渡る前の804年、ともに同神宮を訪れ渡航の安全を祈願したとされる。合同参拝は同神宮御鎮座1300年を契機に初めて ...