日本統治時代に台湾で生まれ、戦後の「二二八事件」の渦中で多くの市民を救った弁護士・湯徳章(トゥン・テッチョン)。歴史の狭間に埋もれたその人物像を追いかけるドキュメンタリー映画『湯徳章―私は誰なのか―』(原題:尋找湯德章)が、2026年2月28日(土) ...
読売新聞オンラインで好評連載中の読売新聞調査研究本部・浅海伸夫主任研究員による〈 あたらしい「世界と日本」史〉を書籍化した「高校生のための『歴史総合』入門―世界の中の日本・近代史」(全3巻)の第II巻「欧米の『近代』に学ぶ」が2023 ...
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世間では「過去は変わらないのだから、歴史は暗記ものだ」という印象が強い。受験勉強の名残だろうか。しかし歴史学界では新しい研究成果が不断に生み出され、通説は日々塗り替えられていく。作家や評論家がしたり顔で語る史論が、学界ではとっくの ...
KADOKAWAは角川新書の新刊計2作品を12月10日(水)に発売しました。晩酌、宴会、接待……日々の仕事と飲酒は固く結びついてきた。気鋭の社会学者が、20世紀の労働史を通じてその起源に迫る『「酔っぱらい」たちの日本近代 酒とアルコールの社会史』(右 ...
細かいことにこだわるようだが、近代日本の高等教育史では、この時の第三高等中学校の大阪から京都への移転は、東京の第一高等学校・東京帝国大学に匹敵する高等教育機関がなぜ大阪にできず京都にできたのかという点で研究史上重要な問題なのである。
これは日本だけの特殊事情なので、世界の常識とはまったく違う。これまでに何度も説明したことだが、日本では皇族以外が「天皇を殺して自分が天皇になる」ことが不可能なので、藤原氏はこうした「迂り道」をとらざるを得なかったのだ。このあたりのことが初耳である人、 ...
黒井:お待ちかね、いよいよ「世界で最もためになる近代史の授業」は第3フェーズへと入る。日本人にとって避けて通れない太平洋戦争の話題、そして真珠湾攻撃という「失敗した軍事作戦」についての全面的な知識の補完を行なう。Vol. 21は「真珠湾攻撃 ...
戦前の日本で、現在の警察庁・総務省・国土交通省・厚生労働省・都道府県知事・消防庁などが担当する役割をすべて掌握していた「巨大官庁」内務省。 いったい、内務省とは何だったのでしょうか? 4月24日発売の内務省研究会編『内務省』(講談社現代 ...
2022年に92歳で亡くなった熊本市の思想史家、渡辺京二さんの未完の絶筆となる『小さきものの近代2』(弦書房)が刊行された。日本の近代を、欧米諸国と並ぶ国民国家を樹立したという史観からではなく、この時代を生きた一人ひとりにとっての ...
東京国立近代美術館(MOMAT、東京・竹橋)で「アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦」が12月16日から開催されます。会期は2026年2月8日まで。戦後に注目を浴びながらも、女性の美術家が見落とされてきた美 ...
学生の訓練のつもりで始めた資料調査は、複製写真の裏面に残された画廊印やサインなどを足がかりに野島にたどりついた。金沢教授は「当時の知識人の間では販売された複製写真に加え、それを写した再複製写真も広まっていた」と図録で解説した。