国際政治学者たちは、2040年の世界情勢を予測する中で、アメリカの衰退と中国の台頭が重要な要因として浮上している。アメリカは移民や研究開発予算の削減により国力が低下し、外交方針も抑制主義へ移行。これに対し、中国は技術革新や軍事力の強化を進め、国際的なリーダーシップを獲得する可能性が高い。これらの動向は、米中の影響力が世界秩序を再構築する要素となる。

今後の国際情勢において、インドや中東、アフリカが台頭する中、米中の影響力は依然として強い。特に台湾問題が米中対立の焦点となり、アメリカの対応が日本の安全保障に影響を与える可能性がある。日本は同盟関係を強化し、経済的相互依存を深めることで、戦争を回避する努力が求められる。

地政学と経済安全保障を掛け合わせた「地経学」の考え方を用いて、国際政治学の第一人者が、これからの日本の新たな指針を提示します。 国際政治学の第一人者、東京大学教授の鈴木一人さんが、新たな時代の日本の指針を指し示す『地経学とは何か ...

アポロ計画から半世紀を経て、世界各国は再び月を目指しだした。東京大学公共政策大学院の鈴木一人教授は「月面は軍事利用が禁止な一方、商業利用に制限は少ない。既に存在が確認されている月の水資源をめぐって、アメリカ陣営と中ロ陣営が火花を ...

2020年、ユダヤ人国家のイスラエルはイスラム教を国教とするUAE、バーレーンと国交を正常化した。東京大学公共政策大学院の鈴木一人教授は「同じイスラム国家でもアラブ諸国は一枚岩ではない。正しい中東情勢を読み解くには中東各国が持つ『ニュアンス ...

ポイント○中国は重要鉱物の多くで圧倒的なシェア○1990年代から戦略的に供給網を構築○日米は備蓄・融通やリサイクルの強化を日本と米国は10月28日に開いた首脳会談で、重要鉱物やレアアース（希土類）の安定調達に向けた枠組みづくりで合意した。閣僚級協議を ...