大日本帝国憲法の制定に枢密院議長として関わった伊藤博文は、『フェデラリスト』(一七八八年)を手元に置きながら検討していたという。この本は、アメリカ合衆国憲法の各州での批准が進んでいる時期に、連邦憲法案を擁護する目的で書かれたもの。
イギリスの植民地だったアメリカは、1776年に独立を宣言。重税に「代表なくして課税なし」のスローガンを掲げて反発、13の植民地が独立国家を宣言した。 その後、83年までイギリスとの戦争が続くが、アメリカ側が勝利。87年には13の元植民地を束ねる連邦 ...
2021年1月、アメリカ、そして世界に衝撃を与えた「Qアノン」煽動による前代未聞の連邦議会襲撃事件。次期大統領選への出馬を表明しているトランプ氏の動向次第では、再びこのような事態を招くのか。さらには2度目の「南北戦争」を招いてしまうのか。
それはさておき、アメリカ独立革命の思想は「自分たちの財産が政府に奪われそうになったら、力で打ち倒して新たな政府を作ることができる」です。事実、アメリカ人たちは国王の支配を脱し、自分たちの政府を打ち立てました。当然、国王はアメリカ人 ...
カマラ・ハリス副大統領が民主党全国党大会で行った大統領指名受諾演説の最後は、「我々は世界史上もっとも偉大な民主主義の継承者である。我々は我々の子供、孫、そして我々の自由のために犠牲になったすべての人たちに報いなければならない。
英国の植民地だった北米13州が本国よりも重い課税などに反発して反旗を翻した。米国の成り立ちはそう説明されることが多い。背景には英国で育まれた自由主義や共和主義を実現しようとする政治潮流があったというのが本書の分析である。 先住民族が ...
アメリカ合衆国の登場―─13の独立主権国家による集団的自衛 しかしこの「ヨーロッパ国際社会」において、恒常的な集団的自衛権に類する制度は、発達しなかった。「ヨーロッパ国際社会」が、他の時代あるいは他の地域の広域秩序と異なっていたのは ...
世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある――誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、現在と未来を見通すシリーズ「世界史のリテラシー」最新刊が、2024年8月8日に発売となります。 『アメリカは ...