四大公害病の一つで、富山県の神通川流域で発生したイタイイタイ病(イ病)の「患者」が今年、ついにゼロになり、1967年以来続く今夏の県認定審査会では認定審査が行われなかった。「認定患者」は昨夏に、将来発症の恐れがあるとされる「要観察者」も今春、唯一生存 ...
富山県の神通川流域で大正時代から現れた体中が激しい痛みに襲われる病気がイタイイタイ病だ。1960年代初め、神通川上流の亜鉛鉱山からのカドミウムを含む鉱毒廃水が原因と分かった。田畑を潤し、飲料水とされた用水が汚染されていたのだ ...
富山市の神通川流域で発生したイタイイタイ病を分野を超えて学ぶ市民団体「イタイイタイ病学研究会」が、自主講座の講義録と、住民運動に関する書籍2種計10冊を同市友杉のイ病資料館に贈った。 研究会は2022年に発足し、文学や医学などの視点 ...
富山市の神通川流域で発生したイタイイタイ病(イ病)を後世に伝えようと、イ病対策協議会(イ対協)が資料の電子化を進めている。原因企業を相手取った訴訟の記録や住民運動などの歴史的資料を、未来にどう引き継ぐべきか――。被害者団体の努力と ...
イタイイタイ病をめぐる住民運動の記録を、ジャーナリストの向井嘉之さん(81)が1冊の本にまとめた。22日には、イタイイタイ病対策協議会の拠点「清流会館」に寄贈。江添良作会長(75)は「先人がどんな思いで闘ってきたのか、知ることができる」と ...
富山県の神通川流域で発生したイタイイタイ病の被害者団体などが21日、新潟県を訪れた。新潟水俣病被害者を支援する団体の案内で、メチル水銀を含む汚染された水を流した排水口や阿賀野川上流域を視察し、新潟水俣病の症状や発生地について理解を ...
イタイイタイ病の認定患者として唯一生存していた義母を昨年8月に看取(みと)った富山市新保の中坪勇成(ゆうせい)さん(75)は24日、県立イタイイタイ病資料館の語り部としてデビューした。一周忌を終え一区切りがついたとして、激痛に ...
四大公害病の一つ、富山県のイタイイタイ病の患者の遺族らでつくる「神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会」(被団協)などが、被害の風化防止や、課題などを知らせる機関紙を作成した。この病気に関する住民健康調査や農地補修工事は今も続いて ...
イタイイタイ病の認定患者として唯一生存していた義母を昨夏に亡くした富山市の中坪勇成さん(75)が24日、体験を初めて講話した。同市の県立イタイイタイ病資料館で見学者30人を前に、義母キミ子さんの生前の様子を語った。勇成さんは「微力 ...
四大公害病の一つで、もろくなった骨が折れて体中に激しい痛みを引き起こすイタイイタイ病の被害を伝える活動が曲がり角を迎えている。公害認定から半世紀超を経て、認定患者と将来発症する恐れのある「要観察者」の生存者がゼロに。被害の風化を ...
イタイイタイ病以外の4大公害病では、裁判の記録や住民運動の資料をどのように保存しているのだろうか。新潟水俣病について学べる新潟県立環境と人間のふれあい館(新潟市北区、新潟水俣病資料館)を訪ねた。 弁護士から寄贈 同館は2001年に ...