洪武帝は激しい性格だった。自分が決めた政策を批判されると激怒し、功臣も罪を犯せば容赦せず死刑にした。馬皇后は、そんな夫をたしなめ、優しい政治を行うよういさめた。 絶対君主である洪武帝も、糟糠(そうこう)の妻である馬皇后だけには頭が ...
中国の歴代皇帝を支えた「後宮」には、妃をはじめ数多くの女性たちがいた。彼女たちはどのように集められ、宮仕えをしていたのか。中国文学者で明治大学教授の加藤徹さんが書いた『後宮 宋から清末まで』 (角川新書)から、明時代末期に行われていた后妃選びの面接試験「選秀女」のエピソードを紹介する――。 【写真】悲劇的な最後を迎えた女性皇族もいれば、側室から皇后になった女性もいた ■家がらより容姿を重んじた明の ...
食うに困り、托鉢僧をやめて反乱軍に 朱元璋は1328年、安徽省鳳陽県(あんきしょう ほうようけん)の貧農の家に生まれた。彼は日本の豊臣秀吉と似ている。秀吉も農民出身で、出世するたびに名前を立派なものに変えた。朱元璋も「元璋」という立派な ...
『隋「流星王朝」の光芒』平田陽一郎著(中公新書・1100円) 後漢末から400年近く続いた中国の南北分裂時代を終わらせ、北方の草原から華北、江南に至る大帝国を築き上げた隋(581~618年)。たった2代で滅びたが、律令制の整備や南北 ...
特別企画展「明清の美─15~20世紀中国の美術─」が、奈良の大和文華館にて、2022年11月18日(金)から12月25日(日)まで開催される。 15~20世紀初頭における中国美術を紹介 《山水長巻》(部分) 龔賢筆 清時代 17世紀 泉屋博古館蔵 中国歴代の統一王朝のうち ...
100年に1度という大干ばつに見舞われた中国雲南(Yunnan)省曲靖(Qujing)の干上がった農地(2010年3月28日撮影、資料写真)。(c)AFP 【7月15日 AFP】中国で繰り返されてきた内乱や外部からの侵攻の原因は封建主義や階級闘争や劣悪な施政ではなく、気候の寒冷化 ...
中国の歴代王朝にとって、最大の外交課題は北方にあった。モンゴル高原は世界有数の遊牧の適地で、古くから強大な遊牧国家が成立した。中国の王朝は経済・軍事・外交のあらゆる手段を投入し、遊牧民の侵攻を防ごうとした。国境線には3千キロに ...
全体概観―出題形式に変化なし。東アジア史が増加。難易度は昨年並み 出題形式に大きな変化は見られず、正誤判定問題が中心であるが、全体としてリード文・設問とも中国史を中心とする東アジア関連の問題が目立った。16世紀以前の前近代史からの ...