宇宙の観測精度が高まることで、それまで謎だった問題が明らかにされる。明らかになれば、そこに新しい問題が現れる。こうした謎の解明がさらに大きな謎につながる事態が、宇宙の膨張というとてつもなく大きな現象に関連して起きている。宇宙が膨張しているこ ...
一般的な宇宙論からはやや外れるが、私たちはブラックホールの中で生きているという衝撃的な理論は決して、でたらめではない。「確かに合理的な考えです」とカナダ、ペリメーター理論物理学研究所の天体物理学者ニアイェシュ・アフショルディ氏は言う。「問題は細部のつ ...
『宇宙の超難問三体問題』マウリ・ヴァルトネンほか著 重さがほぼ同じ3つの天体の運動は正確には予想できない。この「三体問題」はSF小説の大ヒットで広く知られるようになった。 特別な条件でないと解けない... ご登録いただいたメールアドレス宛て ...
天文学者らは長年にわたり宇宙を観測し、科学的に正確だと思われる宇宙論を築き上げてきました。ところが近年は観測技術の発達により、今までの宇宙に対する理解を覆すような観測結果が多数報告されていると、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが動 ...
数学の超難問「ABC予想」をめぐる論争に、決着がつくかもしれない。コンピューターの力を借りて、証明の正否を検証する動きが出てきた。京都大の望月新一教授(56)も、この試みに肯定的だ。証明が正しいかどうかの決断を、数学者ではなく、コンピューターが下すことになるのか。
宇宙ごみが驚くべき速度で増えている。宇宙空間では壊れた人工衛星や外れたネジ、砕けた塗料の小片に至るまで、数百万個の物体が地球を周回している。国際宇宙ステーション(ISS)はこのごみをよけなければならない。ときには宇宙ごみ同士が衝突し、さらに多くの宇宙 ...
さてここまで、地球の表面という2次元の世界で考えてきました。ここからは3次元の宇宙に話を戻しましょう。 宇宙の形がざっくり丸いのか、丸くないのか、どうすれば確かめられるでしょうか? ポアンカレは、宇宙でも同じように、地球にロープの一端を ...
いま人類は、AI革命、パンデミック、戦争など、すさまじい変化を目の当たりにしている。現代人は難問を乗り越えて繁栄を続けられるのか、それとも解決不可能な破綻に落ち込んでしまうのか。そんないま、「世界を大局的な視点でとらえる」ためにぜひ ...
宇宙はいったいどんな形をしているのか 早速、ポアンカレ予想を紹介しましょう。ポアンカレ予想は、数学の言葉で書くと、次のようになります。 ポアンカレ予想 単連結な3次元閉多様体は、3次元球面と同相だろう よほど数学に詳しくない限り、これだけ ...
ウォール・ストリート・ジャーナル、BBC、タイムズなど各紙で絶賛されているのが『THE UNIVERSE IN A BOX 箱の中の宇宙』(アンドリュー・ポンチェン著、竹内薫訳)だ。ダークマター、銀河の誕生、ブラックホール、マルチバース…。宇宙はあまりにも広大で ...