宇宙の観測精度が高まることで、それまで謎だった問題が明らかにされる。明らかになれば、そこに新しい問題が現れる。こうした謎の解明がさらに大きな謎につながる事態が、宇宙の膨張というとてつもなく大きな現象に関連して起きている。宇宙が膨張しているこ ...
全世界で300万部を売り上げた『全人類の教養大全 0』の著者であるチェ・ソンホ氏が、ある理論を自分たちの都合がよくなるように解釈するのは人間の特性だと指摘して、宗教と科学、それぞれが「宇宙の誕生」をどう見てきたかについて解説していく。
一般的な宇宙論からはやや外れるが、私たちはブラックホールの中で生きているという衝撃的な理論は決して、でたらめではない。「確かに合理的な考えです」とカナダ、ペリメーター理論物理学研究所の天体物理学者ニアイェシュ・アフショルディ氏は言う。「問題は細部のつ ...
「別の宇宙」にもなんらかの生命体がいる よく講演などで受ける質問の一つに「宇宙人は存在しますか?」というものがありますが、これに対するマルチバース宇宙論の答えは「物理学的には」明快です。 「我々の宇宙」も空間的に無限で、しかも「我々 ...
天文学者らは長年にわたり宇宙を観測し、科学的に正確だと思われる宇宙論を築き上げてきました。ところが近年は観測技術の発達により、今までの宇宙に対する理解を覆すような観測結果が多数報告されていると、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが動 ...
NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、宇宙が誕生してから15億年以内に形成されたと見られる天の川銀河によく似た渦巻銀河を発見しました。典型的な渦巻銀河は従来の見解では形成に数十億年かかると考えられていたため、「アラクナンダ」と名付けられたこの銀河は、研究の理論的枠組みを覆す可能性があります。
銀河を結びつけ、我々の周囲に満ちているとされる不可視の物質、ダークマター。暗黒物質とも呼ばれるこの存在は約100年前にスイスの天文学者フリッツ・ツビッキーによって提唱されたが、その正体は長らく謎に包まれてきた。
「この宇宙は、永遠に膨張し続ける」――これは、現代の宇宙論における最も有力な考え方です。しかし、最新の観測データに基づき、その常識を覆すかもしれない、新たな説が科学者たちによって提唱され、注目を集めています。 その説とは、宇宙の膨張 ...
印刷ページの表示はログインが必要です。 米粒よりも小さく圧縮された宇宙が、大爆発とともにいまの大きさに膨張した――というのが宇宙の誕生に関する「ビッグバン理論」だ。 「大爆発を起こした主体は神」という説明をすれば帳尻が合うから、ビッグバン理論は神の存在を証明できない宗教側にとってはとても都合のよい理論だった。 科学にとっては宗教側(および大衆)がすんなり「ビッグバン理論」を受け入れたことは幸いだっ ...
皆さんは、宇宙は一つだけだと思いますか?もし、どこか別の宇宙空間で全く自分と同じ存在が生活をしているとしたら、少し奇妙な、そしてロマンがあると感じる方もいるのではないでしょうか。本記事では、「マルチバース理論」をご紹介します。
国立天文台の「すばる望遠鏡」の超広視野主焦点カメラ(HSC)による大規模撮像探査(HSC-SSP)の国際共同研究チームは、全探査の半分弱にあたる中間データを用いて、宇宙のダークマターの分布を精密に測定し、「宇宙の標準理論」を検証。その結果、標準 ...
宇宙暗黒時代の夜明け…宇宙誕生後の数億年は、暗黒の時代が続いていました。星や銀河などの天体が誕生する決定的な転換は、いつ、どのように起こったのでしょうか。この謎を解くかぎとして期待される、微弱な電波「21センチ線」。本シリーズでは、何が解明され、どのような成果があるのかを解説します。今回は、ビッグバン後の宇宙暗黒時代と、この21cm線についての基本を解説します。