宇宙の観測精度が高まることで、それまで謎だった問題が明らかにされる。明らかになれば、そこに新しい問題が現れる。こうした謎の解明がさらに大きな謎につながる事態が、宇宙の膨張というとてつもなく大きな現象に関連して起きている。宇宙が膨張しているこ ...
量子コンピュータが私たちの未来を変える日は実はすぐそこまで来ている。そんな今だからこそ、量子コンピュータについて知ることには大きな意味がある。単なる専門技術ではなく、これからの世界を理解し、自らの立場でどう関わるかを考えるための「新しい教養」だ。『教 ...
重力レンズ効果を利用して現在の宇宙の膨張率が高精度で測定された。後期宇宙の結果とは整合するが初期宇宙の結果とは一致せず、両者が異なるという問題「ハッブルテンション」を深める成果である。 現在の宇宙の膨張率を表す「 ハッブル定数 ...
天文学者らは長年にわたり宇宙を観測し、科学的に正確だと思われる宇宙論を築き上げてきました。ところが近年は観測技術の発達により、今までの宇宙に対する理解を覆すような観測結果が多数報告されていると、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが動 ...
印刷ページの表示はログインが必要です。 米粒よりも小さく圧縮された宇宙が、大爆発とともにいまの大きさに膨張した――というのが宇宙の誕生に関する「ビッグバン理論」だ。 「大爆発を起こした主体は神」という説明をすれば帳尻が合うから、ビッグバン理論は神の存在を証明できない宗教側にとってはとても都合のよい理論だった。 科学にとっては宗教側(および大衆)がすんなり「ビッグバン理論」を受け入れたことは幸いだっ ...
全世界で300万部を売り上げた『全人類の教養大全 0』の著者であるチェ・ソンホ氏が、ある理論を自分たちの都合がよくなるように解釈するのは人間の特性だと指摘して、宗教と科学、それぞれが「宇宙の誕生」をどう見てきたかについて解説していく。
国立天文台は12月5日、初期宇宙に数多く観測されている「高速度Hα輝線放射天体」は「活動銀河核」の証拠とされ、これにより「初期宇宙には予想以上に多くの活動銀河核が存在し、超巨大ブラックホールが急速に成長していた可能性がある」とする説を強く後押ししてい ...
宇宙は本当に急速に拡大しているようだ。従来の宇宙論よりもずっと速く、だ。 その宇宙の膨張スピードを、米国の天文学者が観測結果をもとに改めて調べてみたところ、やはり定説通り、遠くの宇宙のスピードよりも近くの宇宙のスピードのほうが速い ...
宇宙は謎に満ちており、人類はその解明に長い時間を費やしてきた。その最大の謎の一つが「ダークマター(暗黒物質)」の存在だ。1933年にフリッツ・ツビッキーによって提唱されて以来、光や電磁波と相互作用しないこの物質は、決して見ることはできないとされてきた。
恒星と惑星のあいだに位置づけられる「褐色矮星(failed star)」の想像図を紹介します。どの恒星にも属さず宇宙空間をさまよう「自由浮遊する褐色矮星」と、その温度が「予想よりも暖かい」と判明したスピッツァー宇宙望遠鏡の研究結果を解説します ...
数学の超難問「ABC予想」をめぐる論争に、決着がつくかもしれない。コンピューターの力を借りて、証明の正否を検証する動きが出てきた。京都大の望月新一教授(56)も、この試みに肯定的だ。証明が正しいかどうかの決断を、数学者ではなく、コンピューターが下すことになるのか。
株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区 代表取締役:小野寺優)は、ビッグバンから未来の探査までを一冊にまとめた『スミソニアン 宇宙大図鑑』を、2025年6月18日に刊行します。 元NASAの主任歴史家がジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)などに ...