たいして現代ロシアで国民的物語となっているのは、第二次世界大戦(同国でいう大祖国戦争)において、ソ連が多大な犠牲を払ってナチス・ドイツから欧州を解放した──という歴史観だ。本書はこの「大祖国戦争史観」がいかに今日のように絶対視されるにいたったのか、そ ...
ロシアがウクライナを侵攻し始めてまもなく4年が経とうとしている。伝説の名著『戦争広告代理店』で現代の国際政治を裏で動かす熾烈なPR情報戦を描いたノンフィクション作家・高木徹氏は、この戦争をどう見ているか? 待望の連載がスタート!
学校でのいじめについて考える評論家の荻上チキさんと、戦争被害や戦後補償について取材を続けている栗原俊雄・学芸部専門記者が対談する毎日新聞のオンラインイベント「なぜ戦争は『いじめ』を生み出したのか 荻上チキさんと語る」が6日、開かれた。
ロシアによるウクライナ侵略は、5年目に突入しようとしている。戦争長期化とともに、欧州の戦争が次第に日本に近づいている。日本に近いロシア極東地域の空軍基地でも攻撃が行われ、ついに戦争の火の粉が東アジアにも及んだ。どうすればこの戦争は終わりを迎えることが ...
明らかになったのは、戦争の主役が戦車や戦闘機ではなく、AI、ドローン(無人機)、サイバー、情報操作といったデジタル領域に移行したという事実である。これは軍事の専門論にとどまらず、日本の安全保障にも直結する構造変化である。
太平洋戦争の激戦の地、ペリリュー島を生きた若者たちを描いたマンガ「ペリリュー ー楽園のゲルニカー」の作者・武田一義さんが、12月12日午後7時半からNHK総合(北海道ブロック)で放送の番組「北海道道『戦争画は何を語る ...
その背景には、パレスチナ自治区ガザやウクライナの紛争、東アジアでの緊張の高まり、そして世界各国の防衛費が過去最高水準に達した点が挙げられる。これは民間軍需企業の現代の戦争に与える影響力の拡大と、地政学的な緊張の高まりによって高度な軍事装備への需要が急 ...
「この街はね、リアルな戦争には狭すぎる」 しかし後藤は、そうやって柘植が作り出した戦争もまた結局のところ虚構でしかないと指摘する。物語終盤で、荒川を逮捕するときに、「この街の平和が偽物だとするなら、奴(注:柘植)が作り出した戦争も ...
昭和20(1945)年8月15日の正午、ラジオからの時報が終わると放送員(敵性語排斥によるアナウンサーの言い換え)が聴取者に起立を求めた。下村宏情報局総裁が、「天皇陛下におかせられましては、全国民に対し、畏くもおんみずから大詔を宣らせ給うことになりま ...
「戦争を終える」という空前の大仕事にあっては、御前会議も数ある通過点の1つである。そこでの結論を受けて政府は、10日の午前8時にポツダム宣言受諾の意思を海外向けに放送する。11日には同じ内容が中立国のスイスとスウェーデンを経由して連合国に伝えられた。
戦争、分断、テクノロジーの脅威、環境破壊。現代社会は先の見えない、不確定な事柄に満ちている。前橋市のアーツ前橋で開催中の「ゴースト 見えないものが見えるとき」は、不可視であいまいなものをゴースト(亡霊)と定義し、絵画をはじめ彫刻、写真、映像、インスタ ...