小川哲原作のNHK放送100年特集ドラマ「火星の女王」は、まさにその未来――2125年――を舞台に、地球と火星の双方で展開する人間模様と政治状況を描いた壮大なSFサスペンスだ。この野心的な世界観に、坂東祐大とyuma ...
スイス出身の世界的パイプオルガン奏者イヴ・レヒシュタイナーと、米国に18年間住み現在は日本を拠点に活動するピアニスト宮本貴奈が、2026年2月21日、ミューザ川崎シンフォニーホールのリサイタルに出演する。多彩な音色で古楽からプログレッシブロックまで演 ...
ピンク・フロイドについて考えはじめると、次第に気が遠くなってくる。本稿はあくまで『Wish You Were ...
2025年9月、Perfumeが年内いっぱいの活動をもって コールドスリープ(活動休止)することを発表しました 。これを受けタワーレコードは アニバーサリーロゴレシートを全店で発行する ...
Hi-STANDARDの〈Screaming Newborn Baby Tour〉宮城公演の前座に抜擢され話題になった、名古屋出身3ピースバンドの2ndフルアルバム。メロディラインはしっかりしているし、楽曲の緩急もついているしで、メロディックパンク好きには間違いなくオススメ! このメロディラインと疾走感は、是非ともライヴで生音を聴きたい!
オリジナル・アルバムとしては実に19年ぶりながら、90sオルタナの寵児イヴァン・ダンドの面目躍如と言える新作。パワー・ポップと思わせ、ブラック・サバス譲りのドゥームなサウンドとグラム・パーソンズ愛に溢れた歌心が滲むところは、まさに彼の真骨頂。ジュリアナ・ハットフィールド、J・マスキスら、同じ時代を生きてきた盟友たちの客演も聴きどころだ。
“オフ・ザ・ウォール”“スリラー”“ロック・ウィズ・ユー”といったマイケル・ジャクソンの代表的なヒットを生み出した伝説的ソングライター、ロッド・テンパートンの軌跡を描く音楽ノンフィクション作品。英国の小さな工業都市で育った無名の青年が、1970年代に頭角を現し、クインシー・ジョーンズとの運命的な出会いから、マイケル・ジャクソンの黄金時代を支える作曲家へと成長していく。表舞台に立たず、名声を避け、音 ...
シカゴ出身でNYを拠点に活動する自作自演のアヴァンなR&B系シンガーによる5年ぶりの2作目。急降下した人生からの飛躍を弾性の法則に例え、ジャングルのような高速ビートを交えたエレクトロなサウンドで浮遊感を伴いつつ恍惚へ導く楽曲はケレラやリヴにも通じる。パーシー・フェイス楽団やジェイダキスの曲をサンプリングするセンスも含めて独創的な快作だ。
もふくちゃんを総合プロデューサーに迎えて〈実験室〉さながらの挑戦曲を詰め込んだミニ・アルバム。ヤマモトショウ、佐々木喫茶、金山秀士ら近年のカワイイ楽曲ブームを牽引する作家陣との化学反応は抜群で、ナースやキョンシーに扮した“治癒治癒ちゅ♡”“きょんきょん♡らぶぽーしょん”のみならず衝撃のメタル曲“True Path”もなんだかんだキュートで完璧です。
ツアー中の流産によって生死の境を彷徨い、オカルトにハマっていたというフローレンス・ウェルチ率いるユニットの6作目。アイドルズのマーク・ボーウェン、ナショナルのアーロン・デスナーがプロデュースで、ミツキが共作で参加。表題曲をはじめ、エキセントリックを超越したヒステリックなまでの魂の叫びが、神秘的な演奏と合体。聴く側にもそれだけの覚悟とパワーが必要だ。
2枚組の大作 から約1年ぶりの新作は、存在感のあるヴィンテージな音作りとメロディーメイクといった〈らしさ〉を気負わずパッケージした印象。富烈(プエル)のサックスが情緒を添える“傷は痛みだけで、出来てるんじゃない”や、榊原香保里(Lamp)を迎えたウィスパー・デュエット“いつか終わる恋のために”、素朴なエレクトロニカ風情も纏ったシンセ主体の終曲がいいアクセントに。
例えばアルバムのオープナーである“LUCA”は、本作を最も象徴している楽曲と言えるだろう。テーマ部分での向谷のたおやかなピアノ、櫻井による粒立ちのいいエレキベース、中間部での複雑な変拍子を鮮やかに乗りこなす神保のドラム、そして3人の合間を縫うように顔を出すストリングス。ライブ映えする楽曲でもあるだけに、ぜひそのダイナミズムを直接感じたいものだ。