『新しい階級社会』という、仰々しいタイトルの本が出た。著者は格差の研究で知られる社会学者の橋本健二先生。新書だが、現代日本の格差に関する多くのデータを集めた重厚な本で、特に、最下層に位置するとされる「アンダークラス」の考察にページを割いている。
「老い」を避けようと、さまざまな老化対策に励む人は多い。しかし、どれだけ努力をしていても、社会から否応なく「老い」を突きつけられる瞬間がある。その代表的なものが「定年」だ。一般的に60~65歳が定年とされるが、この年齢でも元気に働き続けられる人もいる ...
少子化は、昨今の大きな問題だ。人々が持ちたいと思う子どもの数がどんどん減り、この国の将来に不安を感じさせるほどである。
『新しい経済のつくり方 「人間中心」の日本型資本主義へ』 著者 D・ヒュー・ウィッタカー(オックスフォード大学日産現代日本研究所教授) 監訳 苅谷剛彦 訳者 鄒芳淼(シュウファンミャオ)、石澤麻子 東洋経済新報社 3740円 ...
改正民法が2026年4月1日に施行され、離婚後の養育費の不払い問題に対応するための「法定養育費制度」が始まります。どのような制度なのでしょうか。記者が解説します。
個人主義が進む現代で、なぜか家族の絆がどんどん深まっている? 博報堂生活総合研究所が、30年前と同じ設計で「若者調査」を実施したところ、Z世代と、その親世代の“密接すぎる”関係性が見えてきたといいます。博報堂生活総合研究所 ...
東京裁判の被告選定を見ると、28人の被告を裁く法廷を支配している論理は何かが明らかになっていることが浮かび上がる。どのような意味か。そして、天皇を訴追しないと考えているマッカーサーの意思が、どのように反映されているのか。それは2つの点で確認することが ...
国際看護師協会が定義改訂  このコラムでは、看護師がどんな時に倫理を考えるのか、様々な看護師の経験を通して考えてきました。最近、国際看護師協会(ICN)の「看護」及び「看護師」の定義が改訂されたのを機に、看護と倫理について改めて考えてみます。
男女の性差というタブーに触れる書籍がフランスで刊行された。哲学者ペギー・サストルと政治学者レオナルド・オルランドの共著『性別、科学、検閲』(未邦訳)だ。
ステイホームを余儀なくされた2020年。故郷を出て東京・練馬で一人暮らしをしている芹沢涼風は、若者たちと「こうふくろう」という名の互助団体を立ち上げる。戸籍上は家族ではなくとも、強い絆で結ばれた「本物の家族」を得るためだ。しかし、「本物の家族」という ...
少子化の加速で、社会保障制度をどう維持するかが先進国共通の課題に浮上している。高齢者比率が高まると年金、医療、介護などの現役世代の負担が増大するからだ。解決策として、高齢者が5歳長く働く「70歳定年」が世界の潮流になりつつある。日本はそれに倣えるだろうか。ことし5月、デンマーク議会は定年退職年齢を2040年までに段階的に70歳に引き上げる法案を可決した。欧州で最高齢の法定定年になる。1970 ...