この季節は鍋料理がうれしい。美食家・北大路魯山人の鍋料理は全ての材料を一緒に煮込んだりしない。自ら鍋奉行となり、素材を一品ごと湯がいて、火の通り具合が最高のタイミングで客人に取り分けたそうだ。この仕立て方だと、完成から口に運ぶまでの時間差が全くない。