勝負に「たら・れば」を持ち込んでも無意味なことだが、エストニアからやって来たこの男が、大ケガに見舞われることなく力士生活を全うしていたら、白鵬の優勝回数も激減していたかもしれない。素質からいけば、史上最多の優勝回数を誇る横綱にも優るとも劣らなかった。