「全体主義とは一度に完全かつ最終的な確実性を獲得しようとする試みである。これに対して民主主義とは、制度化された不確実性なのである」(ヤン=ヴェルナー・ミュラー)。ファシズム/権威主義/「反リベラル」体制と民主主義を分かつ大きな境界線の一つは、この「制度化された不確実性」が保障されているかどうかだ。民主主義では、議論と対話が常に行われ、合意や妥協を経て結論が導かれる。しかし、その結論はあくまで暫 ...
自民党と日本維新の会が合意した衆院議員の定数削減が、連立政権の行方と相まって注目を集めている。現行の小選挙区比例代表並立制導入が1994年に決まって以降、定数削減が実現したのは3回。「選挙制度の抜本改革」「1票の格差是正」といった論点が複雑に絡み合い ...
香港の議会に当たる立法会の選挙が実施され、親中派が全議席を獲得した。権威主義化が進む状況を浮き彫りにしたと言える。