松尾設計室 一級建築士事務所 on Instagram: "最近、軒の出がない「軒ゼロ」だとか、外壁に黒や濃いグレーを採用するデザインが流行っています。 しかし、これらは住宅に極めて大きなリスクを伴います。 特に濃い色の外壁は、熱をガンガンに吸収しますから、外壁材や塗料の耐久性にもろに影響を与えます。日射遮蔽を効果的に行うためには、熱を室外で遮断しないと意味がありません。 昔ながらの軒や庇を設けることができれば、約8割もの熱をカットできます。 ところが、室内側のブラインドやカーテンでは、ガラスを透過して熱が一度室内に放出されてしまうため、熱のカットはせいぜい4割程度が限界です。 この流行の軒ゼロ住宅というのは、この重要な軒や庇がないわけですから、日射遮蔽がおろそかになってしまい、当然、冷房負荷が増大し、その結果、光熱費が高くなる傾向があります。さらに、軒ゼロは雨が外壁や窓に当たりやすくなるため、雨漏りリスクも極めて高くなります。 軒ゼロで真っ黒みたいな住宅は、最低最悪の組み合わせだと言っても過言ではありません。 結局のところ、デザイン性のみを重視して家の形状を複雑にしたり、日射遮蔽や気
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松尾設計室 一級建築士事務所 on Instagram: "最近、軒の出がない「軒ゼロ」だとか、外壁に黒や濃いグレーを採用するデザインが流行っています。 しかし、これらは住宅に極めて大きなリスクを伴います。 特に濃い色の外壁は、熱をガンガンに吸収しますから、外壁材や塗料の耐久性にもろに影響を与えます。日射遮蔽を効果的に行うためには、熱を室外で遮断しないと意味がありません。 昔ながらの軒や庇を設けることができれば、約8割もの熱をカットできます。 ところが、室内側のブラインドやカーテンでは、ガラスを透過して熱が一度室内に放出されてしまうため、熱のカットはせいぜい4割程度が限界です。 この流行の軒ゼロ住宅というのは、この重要な軒や庇がないわけですから、日射遮蔽がおろそかになってしまい、当然、冷房負荷が増大し、その結果、光熱費が高くなる傾向があります。さらに、軒ゼロは雨が外壁や窓に当たりやすくなるため、雨漏りリスクも極めて高くなります。 軒ゼロで真っ黒みたいな住宅は、最低最悪の組み合わせだと言っても過言ではありません。 結局のところ、デザイン性のみを重視して家の形状を複雑にしたり、日射遮蔽や気
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