琉球王国のグスク及び関連遺産群の首里城跡（記載2000年） Shuri Castle Site of Gusuku Sites and Related Properties of the Kingdom of Ryukyu (Inscription 2000) 首里城は、1429年から1879年まで琉球王国の国王の居城でした。王城は、琉球の政治、外交、文化の中心として栄え続けました。発掘調査の結果、首里城は１４世紀の末頃までには築かれていたことが明らかになっています。首里城は、地形を巧みに活用して内郭と外郭に分けて築かれています。城壁は、琉球石灰岩の切石で築かれ、その総延長は約1,080mです。城壁の高さは、6-15mにもなり、その厚さはおよそ3mです。歓会門が大手門（正門）で、西側城壁にあります。 城内には、正殿・北殿・南伝などの重要な建物が御庭（うなー）を囲んであり、正殿は、1925年に国宝に指定されていました。しかし、これらの建物群は、沖縄戦ですべて焼失し、1972年から復元整備が実施されています。（国指定史跡 1972年5月15日 沖縄県教育委員会） 現在、2019年の火災の後

沖縄のユネスコ世界遺産 UNESCO World Heritage in Okinawa 琉球王国のグスク及び関連遺産群の勝連城跡（記載2000年） Katsuren-jo site of Gusuku Sites and Related Properties of the Kingdom of Ryukyu (Inscription 2000) 勝連城は、琉球王国の王権が安定していく過程で、最後まで国王に抵抗した有力按司である阿麻和利の居城でした。伝承によると城主は勝連按司から最後の城主阿麻和利まで１０代と伝えられています。阿麻和利は、1458年に国王の重臣である護佐丸を滅ぼした後、王権奪取を目指して国王の居城である首里城を攻めますが、逆に滅ぼされました。 城は、標高約６０～９８mの小高い丘の上に築かれ、陶磁器、瓦などの出土遺物から、１２－１３世紀に築城されたと考えられています。五つの曲輪からなり、最も高い一の曲輪に上ると、北ははるか金武湾を囲む山原の山々や太平洋の島々が望まれ、南は知念半島や中城湾、それを隔てて護佐丸の居城である中城城が一望できる景勝地になっています。 沖縄最古の歌